スクリュージェッターは、約3mと高く積み上げた原肥(有機廃棄物)に対して、縦型スクリューオーガー切削刃、及びジェッターノズルから強制的に直接堆肥中へ空気を送り込みながら撹拌するので堆肥を細かく粉砕することができます。
同時に堆肥の醗酵に必要な酸素を高気性細菌に供給し、繁殖を促進させます。
加えて、床面積あたりに多くの原肥を置くことができるため、多くの堆肥化を効率よく行えます。また、醗酵熱の放熱も防ぐので、肥効性の高い熟成された良質の有機肥料が製造できます。
機工部が堆肥より離れているため、故障が著しく少なくメンテナンスしやすく、高圧エアーで堆肥をほぐしながら撹拌するため撹拌エネルギーが少なくて済み、電気代の節約ができます。また、スクリューオーガーの摩擦は切削刃によって防げるためランニングコストも節約することができます。
従来の平面撹拌型堆肥製造機では、原肥の積み上げが低く乾燥のみが進み、十分な発酵を得ることが困難でした。しかし、スクリュージェッターのスクリューオーガーは、撹拌堆積に対して撹拌面積が極めて少なく、回転数や移動速度もゆっくりしているため、撹拌時における臭いの拡散が少なく悪臭公害を防止できます。
また、堆肥内に空気を強制的に送り込むので、悪臭の原因となる嫌気性細菌の活動を抑え、好気性細菌の繁殖を促すことが可能です。
スクリューオーガーに取り付けられた底面ジェッターノズルから堆肥醗酵舎の床面へ高圧ブロアーを強力噴射するので床面まで、空気を強制的に送り込むことができます。同時に、床ブロアーシステムを導入している醗酵舎では、床ブロアーの目詰まりも防ぎ、効率的に好気性殺菌の醗酵を促進させ、短期間で匂いのない良質な完熟堆肥を製造することが可能。
コンピューター制御による完全自動運転ができるため、無人での撹拌作業が可能です。それにより作業員の負担も軽減できます。また、夜間電力の利用でさらにランニングコスト(電気代)を節約できます。 ※簡単なプログラム設定を行うことで堆肥醗酵舎内の仕切り壁や重機置場などを避けて撹拌作業します。
堆肥醗酵舎を横方向に利用することができるため、堆肥の搬入及び搬出作業を省力化できます。また、各スパンごとに堆肥の入れ換えができ、敷き料(もどし堆肥)処理、1次醗酵のみ、2次醗酵も含めた完熟処理などを各スパンごとに行うことが可能です。
本体フレームに段差をつけることにより入り口側のガーターレールを高く設置できるため、ホイルローダ作業やダンプ作業が堆肥醗酵舎内で行えるので堆肥の搬入及び搬出作業を省力化できます。